シュガーレディ化粧品の歩みと中野製薬

当社は食品会社として今年53年目を迎えます（※）。創業時から「合成添加物を一切使わない（無添加）」という企業ポリシーを掲げており、この考えを健康食品や化粧品製造にも活かせないかと27年前、『化粧品事業部門』を立ち上げました。おそらく中野製薬さんとはその頃からのお付き合いで、当時の主力商品であった冷凍の化粧品やヘアケア商品を開発依頼していたと聞いています。　※2022年現在

2022年、中野製薬とのコラボによる3商品が販売開始

合成着色料不使用、厳しい無添加基準をクリアした『ピュアレディ ヘアマスカラ』

2022年5月発売の『ピュアレディ ヘアマスカラ』は、中野製薬さんとともに約2年かけて開発しました。商品開発の発端は、2019年12月に開かれたシュガーレディの定例ミーティングの中で「安心して使えるヘアマスカラを作って欲しい」という要望が出たことにあります。

もともとヘアマスカラは、その特性や価格帯から他社との差別化が難しいと考えていました。当社の無添加基準は差別化の大きな要素になる半面、これを確保しようとすると合成着色料他、多くの原料を使うことはできません。そのような厳しい条件下で、制限を守りつつお客様が満足するヘアマスカラとしての機能や使用感、品質等を実現させるため、中野製薬さんには何百本にも及ぶ試作を行っていただきました。

こだわりを貫いた結果、当初予定していた開発期間のほぼ倍の期間を要しましたが、苦労の甲斐あって、眼識ある当社の販売員たちを納得させるヘアマスカラが完成しました。結果、限定販売では想定以上の売れ行きを記録していることが、市場の評価の証といえるでしょう。今後は毎年2回の限定販売を予定しています。

より安全でしっかり染まる『ピュアレディ ヘアカラートリートメント』

ヘアカラートリートメントはもともと、他社とのコラボレーションによる従来商品がありましたが、「より安心して使える商品を」という声に応じて、2021年秋を目途にリニューアル商品を投じることを目指しました。

結果、商品の市場投入は2022年と予定より少し遅れましたが、「厳しい自社基準をクリアしながらも、しっかり染まり、かつ、トリートメント効果も高い。しかもリーズナブル」という他社の追随を許さない商品『ピュアレディ ヘアカラートリートメント』が完成し、大変満足しています。2022年7月からの販売を予定しており、2か月に1度の定期購入も可能です。

ユーザーニーズを反映させてリニューアルした『ピュアレディ 薬用スカルプシリーズ』

シャンプー、トリートメント、エッセンスで構成される『ピュアレディ 薬用スカルプシリーズ』は、2022年9月にリニューアルを予定しています。この商品群は、中野製薬さんの技術力をもってしか作れないものであり、今回のリニューアルでは、使用感や香りに対するお客様の要望を反映させ、より満足度の高い商品をお届けできるはずです。

安全、安心の追求を中野製薬がサポート

『ピュアレディ 薬用スカルプシリーズ』は特例として中野製薬さんを指名発注しましたが、当社の商品開発は原則、コンペによりご協力先を選定します。ヘアマスカラ、ヘアトリートメントに関しては、4社にお声がけしました。とはいえ無添加の基準が厳しく、ヘアマスカラに至っては、合成着色料を使わないことを条件としたことで辞退された会社もありました。

コンペではオリエンテーションを経て、各社に試作品を提示していただきましたが、いずれも中野製薬さんが抜きん出て高評価という結果に。当社からお伝えしたテクスチャーや使い心地の要望に対し、期待以上の試作品をご提示くださったことで、関与メンバーが皆、商品ゴールを具体的にイメージできたことが評価につながりました。その後の開発過程でも、さまざまなハードルに対して試行錯誤しながら最終的に解決へと導いてくれ、提案力と技術力の高さを実感しましたね。

ユーザーニーズを反映した商品を広くお届けするために

中野製薬さんには商品開発、製造だけでなく、販売促進の場面でもご支援をいただいています。商品の理解促進のためにと、当社の展示会や営業所にてシュガーレディへ直接、商品説明を行っていただいたり、商品説明用の動画制作にも協力していただいたり。販売の側面でも手厚くサポートしてくだるので、本当に頼りにしています。

2019年に中野製薬さんが創立60周年を迎えられた際、記念パーティにご招待いただきましたが、常に最新技術を導入し進化されていることを強く感じました。中野製薬さんは当社の商品開発において欠かすことのできないパートナーです。これからも、よりお客様満足度の高い、当社ならではの“安全・安心を追求した”商品開発に共に取り組んでいきたいと考えています。