Column
お役立ちコラム
化粧品OEM/ODMの納期はどのくらい?製造の流れも解説
2024.04.23
OEM/ODMで化粧品を製造する場合、委託するメーカーや製品によって納期が異なることがあります。また、資材納期の影響で納品日が変更になる場合もあるため、委託する前に確認しておくことが大切です。今回は、化粧品のOEM/ODMにおける納期や注意点、納品までの流れについて詳しく解説します。
目次
化粧品OEM/ODMの納期はどのくらい?
化粧品OEM/ODMの委託から納品までの流れ
1.初回打ち合わせ
2.処方・資材の検討
3.各種テスト
4.最終見積もり・発注・納品
5.アフターフォロー
化粧品OEM/ODMの納期に関する注意点
OEM/ODMで化粧品を製造するメリット
専門知識や技術、設備が不要
商品企画やマーケティングに専念できる
小ロットから製造委託できる
製造販売業のライセンスが不要
バルクや包装資材の手配を依頼できる
化粧品OEM/ODM製造は納期を意識しながら進めよう
化粧品OEM/ODMの納期はどのくらい?
化粧品をOEM/ODMで製造する場合、化粧水や美容液など、商品の種類、委託メーカーの製造規模や技術力によって納期が異なります。一般的に、委託メーカーが保有する処方を使用する場合は5~6ヶ月程度、処方を新しく開発する場合は1年程度かかることが多いです。
中野製薬では、資材納期の影響で納品日が変わる場合や、商品によっては製造後に安全検査が必要な場合があり、納期が1~2週間程度変動することもあるものの、発注書の提出から3~3.5ヶ月後に製造し、納品となります。
化粧品OEM/ODMの委託から納品までの流れ
OEM/ODMで化粧品を製造する際の委託から納品までの流れは、以下のとおりです。
- 初回打ち合わせ
- 処方・資材の検討
- 各種テスト
- 最終見積もり・発注・納品
- アフターフォロー
製造する商品や委託メーカーにより異なりますが、ここでは中野製薬の化粧品OEM/ODMの流れを簡単にまとめています。OEM/ODMで化粧品の製造を検討する方は、参考にしてください。
1.初回打ち合わせ
まずは初回打ち合わせの実施です。製造したい商品の種類や容量、ベンチマーク品などをOEM/ODMメーカーに伝え、理想のロット数や概算価格、スケジュールなどを相談します。製造する商品コンセプトなどのイメージについても初回打ち合わせで共有し、全体的な方向性を決定します。
OEM/ODMで化粧品を製造に関する疑問や不安がある場合は、この段階で解消しておくと安心です。
2.処方・資材の検討
初回打ち合わせで製造したいアイテムの性能などの要望をヒアリングし、OEM/ODMメーカーは処方や資材について検討します。委託側の要望に沿って処方したサンプルを数本提出し、フィードバックのヒアリングと改良を繰り返し行います。
希望の容器や化粧箱など、資材についてもベンチマーク品がある場合は、OEM/ODMメーカーに類似したものを提案してもらうことが可能な場合もあります。
3.各種テスト
処方や資材が決定したら、耐内容物テストや輸送テストなどの各種試験を行います。耐内容物テストは内容物の変色や変臭、重量変化などを確認する試験で、輸送テストは輸送時の振動や衝撃に包装された商品がどれだけ耐えられるのかを確認するための試験です。
また各種試験を実施しながら、薬機法に基づいて各種申請も並行して進めます。
4.最終見積もり・発注・納品
処方決定後、最終見積もりを作成して委託側に提出します。発注書の提出から3〜3.5ヶ月程度での納品が可能です。ただし、資材納期や各種検査が必要な場合は、納品日が変動することがあります。また、製造する商品や条件、委託メーカーによって納品リードタイムが異なることも多いため、その点を意識しながら納品スケジュールを立てることが大切です。
5.アフターフォロー
中野製薬では小売店での勉強会やPRのネタ提供、各種イベントへの招待などのアフターフォローも可能です。はじめて化粧品領域に参入する場合、利益がすぐに出ない場合があります。
利益目標を達成するために、アフターフォローが充実する委託メーカーを選びましょう。
化粧品OEM/ODMの納期に関する注意点
化粧品をOEM/ODMで製造する際、資材納期はスケジュールを左右する大きな要因のひとつです。綿密な納品スケジュールを立てる時には、資材納期も頭に入れておくことが大切です。納期短縮したい場合は、セミオーダーでの製造が可能なOEM/ODMメーカーもあるので、問い合わせてみましょう。
また商品開発を行う際は、商品のコンセプトを考える必要があります。コンセプトとは、誰にどのような価値を、どのような形で提供するのかを明確にしたものです。初回打ち合わせでも製造したい商品のイメージを伝えやすくなるため、明確かつ具体的な言葉に落とし込んでください。
とくに、フルオーダーで委託する場合は、発注から納品までのリードタイムや製造数などの擦り合わせが重要です。商品のコンセプトだけでなく、方向性や要望を明確にしておけば、開発をスムーズに進められるでしょう。
OEM/ODMで化粧品を製造するメリット
OEM/ODMで化粧品を製造するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 専門知識や技術、設備が不要
- 商品企画やマーケティングに専念できる
- メーカーによっては小ロットから製造委託できる
- 製造販売業のライセンスが不要
- バルクや包装資材の手配を依頼できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
専門知識や技術、設備が不要
OEM/ODMによる化粧品の製造は、専門知識や技術、設備が不要です。化粧品を製造するには、商品設計や品質管理などの専門的な知識や技術が求められます。自社で製造する場合は設備投資が必要であるため、多額の初期投資がかかります。専門知識や技術を有する人材の雇用や研究開発、設備投資のコストを削減できるのは大きなメリットです。
商品企画やマーケティングに専念できる
OEM/ODMで化粧品を製造すれば、企業は商品企画やマーケティングに専念できます。製造を委託することで、設備を投資したり専門知識や技術を有する人材を雇用したりする必要がないため、人材や資金を販売力とブランド強化に活用することが可能です。
とくに、はじめて化粧品領域に参入する企業は、新たな顧客を獲得するために販売力とブランド強化が重要です。マーケティングに注力すれば、ビジネスの成長にも繋げることができます。
メーカーによっては小ロットから製造委託できる
メーカーによっては小ロットから製造委託できる
化粧品を製造する際にOEM/ODMを活用するメリットとして、小ロットから委託できることが挙げられます。とくに新規参入や新商品を販売したいときは、事前に販売数を予測するのは難しいです。大ロットで大量に製造してしまうと、在庫を抱えるリスクがあります。
小ロットでの製造は、これらのリスクを軽減することが可能です。ただし、すべてのOEM/ODM委託メーカーが小ロットに対応しているわけではありません。また、大ロットでないと使用できない原料や容器があり、商品開発の選択肢が制限されることがあります。
製造販売業のライセンスが不要
化粧品を製造するには、化粧品製造業許可や化粧品製造販売業許可が必要です。これらの許可を自社で取得する方法もありますが、申請や更新の行政手続きは複雑であり、商品保証の責任も伴います。一方、委託メーカーで製造すれば、これらの許可を取得しなくても製造でき、委託側は化粧品の販売だけに注力することが可能です。
バルクや包装資材の手配を依頼できる
化粧品をOEM/ODMで製造すれば、バルクや包装資材の手配を依頼できるのも大きなメリットです。化粧品を製造して販売する場合、化粧品を入れる容器や化粧箱などの資材を準備する必要があります。また、容器や化粧箱は、製造した化粧品に適しているか試した上で手配しなければいけません。これらの業務を委託先に任せられるため、自社での業務負担を軽減することができます。
化粧品OEM/ODM製造は納期を意識しながら進めよう
化粧品をOEM/ODMで製造する場合、商品の種類、委託メーカーの製造規模や技術力によって納期は大きく異なります。製造から販売までを計画的に進めるためには、納期を考慮して納品スケジュールを作成することが大切です。
中野製薬では、資材納期の影響で納品日を変更する場合があるものの、一般的には発注書の提出から3~3.5ヶ月程度での短期納品が可能です。OEM/ODMでの化粧品製造を検討している場合は、ぜひ中野製薬にご相談ください。