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海外OEMを成功させる!海外展開の方法や注意点、OEMメーカーの選び方とは
2023.09.20
化粧品事業で海外進出する際は、OEMの活用がおすすめです。海外市場向けの開発実績が豊富なOEMメーカーに委託すれば、海外展開にあたって手厚いサポートが受けられます。今回は、OEM商品を海外展開する方法や注意点、信頼できるOEMメーカーの選び方や、成功のポイントなどを解説します。
目次
国産化粧品は海外市場で需要が高い
化粧品の海外展開ではOEMの活用が効果的
OEM商品を海外展開する2つの方法
1.国内向けにOEMで生産した商品のラベルなどを変更して展開
2.海外向けの仕様でOEM生産を行い、展開
OEM商品を海外展開する際の注意点
書類作成や手続きのハードルが高い
国内と販売先の国や地域との違いを理解する必要がある
OEM商品の海外展開を成功させるポイント
海外展開に適したOEMメーカーを選ぶ
販売先のニーズやトレンドを理解する
テストマーケティングを行う
海外OEMにおける中野製薬の強み
化粧品の海外展開ではOEMメーカーを活用しよう
国産化粧品は海外市場で需要が高い
日本製の化粧品は、海外でも需要が高いです。
経済産業省と日本化粧品工業連合会が立ち上げた化粧品産業ビジョン検討会によると、2019年の化粧品市場規模は以下のとおりでした。
世界 | 約4,263億USドル |
日本 | 約350億USドル |
日本は世界第3位の化粧品大国であり、化粧品市場規模は、世界の約8%に該当します。
また、海外への輸出も盛んです。財務省貿易統計によると、2021年の化粧品輸出額は、コロナ禍にもかかわらず、約8,000億円を記録しました。
日本製の化粧品は、高い機能性と品質を兼ね備えています。その信頼性と安全性に対するイメージは非常に強く、海外でも高く評価されています。訪日外国人観光客が、ドラッグストアで化粧品を大量に購入している様子を見たことがある方も多いでしょう。
特に、東南アジアをはじめとするアジア圏での需要が高く、化粧品事業でアジア諸国に進出する企業も多く存在します。
参考:化粧品産業ビジョン検討会「化粧品産業ビジョン」
参考:日本化粧品工業会「化粧品統計」
化粧品の海外展開ではOEMの活用が効果的
化粧品を海外展開する場合は、OEMを活用するのが効果的です。OEMとは、化粧品の製造過程を、専門の企業に委託することを指します。
OEMメーカーに委託することで、化粧品製造に関する専門知識がなくても、自社ブランドの化粧品をつくることができるのがメリットです。生産をOEMメーカーに任せられるため、設備投資や、製造販売業のライセンスを取得する必要もありません。一部のOEMメーカーでは、化粧品に適した容器の手配まで行ってくれる場合があります。
さらに、化粧品を海外展開するために、手厚いサポートをしてくれるOEMメーカーも多く、はじめての海外展開でも安心です。
海外展開の際は、医薬品医療機器等法や輸出先国の輸入規則を遵守する必要があり、注意すべき点が数多く存在します。自社だけで行うのはハードルが高いでしょう。海外展開をサポートしてくれるOEMメーカーに委託することで、販路拡大につなげていくことができます。
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OEM商品を海外展開する2つの方法
OEM商品を海外展開する方法は、大きく以下の23つです。
- 国内向けにOEMで生産した商品をそのまま展開
- 国内向けにOEMで生産した商品のラベルなどを変更して展開
- 海外向けの仕様でOEM生産を行い、展開
それぞれの特徴やメリット、注意点について解説します。
販売する国や地域によって、使用が認められている成分や、ラベルなど化粧品の表示に関するルール、必要な各種登録や手続きに違いがあるため、まずは販売先の法規制などを確認しましょう。
1.国内向けにOEMで生産した商品のラベルなどを変更して展開
1つ目は、もともと国内向けにOEMで生産・販売していた商品を海外市場で販売する方法です。販売する国に法規制を確認し、中身の変更が不要であった場合に有効な方法です。ラベルの変更や追加で、海外で流通可能な仕様にできる場合があります。
ただし、ラベルを追加するのみといっても、医薬品医療機器等法における「製造」には、包装、表示、保管が含まれます。つまり海外展開のために、国内でラベルを追加したりする場合は「製造」に該当するのがポイントです。
外装仕様だけを海外向けに変更する際も、化粧品製造業の許可を取得しているOEMメーカーに相談・委託しましょう。
2.海外向けの仕様でOEM生産を行い、展開
2つ目は、はじめから国内流通を目的とせず、海外向けの仕様でOEM生産を行い、その商品を販売する、という方法です。海外向けに一から企画・開発するため、その分の開発費用がかかります。
しかし、厳密にターゲットに合った商品を企画・開発し、販売できるのがメリットです。
海外展開に成功するためには、販売したい国や地域向けの化粧品生産や、海外進出のサポートを行った実績を持つ、信頼できるOEMメーカーに委託しましょう。
OEM商品を海外展開する際の注意点
OEM商品を海外展開する際は、以下の点に注意が必要です。
- 書類作成や手続きのハードルが高い
- 国内と販売先の違いを理解する必要がある
それぞれの注意点について解説します。
書類作成や手続きのハードルが高い
OEM商品を海外展開する際は、複数の書類を作成したり、煩雑な手続きが必要だったり、ハードルが高い点に注意が必要です。
同じ化粧品であっても、販売する国によって、必要な開示情報や書類が異なる場合があります。国によっては、原料に関する細かい分析データを開示しなければならず、データの取得自体に時間がかかることもあります。
このように、過去に海外展開した経験があっても、ほかの国でも同じように申請や手続きを行えばよいわけではありません。
輸出や海外での販売に関する専門的な知識を持っていなければ、書類作成や手続きがスムーズに進行できず、時間やコストが無駄になってしまうでしょう。
海外での販売方法に関する積極的な情報収集や、手続きをサポートしてくれるOEMメーカーの力を借りることが欠かせません。
国内と販売先の国や地域との違いを理解する必要がある
海外展開する際は、日本との違いを理解することが必要です。
化粧品に使用できる成分は、国や地域によって異なります。日本では使用が認められている成分が、海外では認められないケースがあるため注意が必要です。
また、日本と海外では、言語や文化、情勢、法律、ニーズなどにも大きな違いがあります。国内で成功したからといって、同じように商品開発や販売を行っても、販売先の国や地域によって受け入れられない可能性があります。
販売先のニーズに合わない商品を展開してしまうと、多数の在庫を抱えて失敗に終わってしまうでしょう。
たとえば、毎日のように入浴してシャンプーする習慣がある日本と、シャンプーを毎日するわけではない国では、シャンプーに求める洗浄力の高さやシャンプーの種類は異なります。実際、アメリカやヨーロッパでは、2〜3日に1回ほどシャワーでシャンプーし、残りはドライシャンプーで済ませる、という方も多いです。トリートメントやコンディショナーなどのヘアケアに関する考え方も、日本と海外では大きく異なる場合があります。
また、言語の壁にも注意が必要です。販売先の海外企業とコミュニケーションをとる際は、言語や文化が異なることを前提に、誤解やトラブルが起こらないよう細心の注意を払わなければなりません。
OEM商品の海外展開を成功させるポイント
OEM商品の海外展開を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 海外展開に適したOEMメーカーを選ぶ
- 販売先のニーズやトレンドを理解する
- テストマーケティングを行う
特に、海外展開に精通したOEMメーカーを選び、サポートを受けることが大切です。
それぞれのポイントについて解説します。
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海外展開に適したOEMメーカーを選ぶ
OEM商品の海外展開に成功するためには、海外展開に適したOEMメーカーを選ぶことが大切です。
OEMメーカーを選ぶためには、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- 海外向け商品開発の実績が豊富か
- 販売先のトレンドを把握しているか
- 海外展開に必要な手続きをサポートしてくれるか
特に、はじめて海外展開する場合は、販売したい国への支援実績が豊富で、手厚くサポートしてくれるOEMメーカーを選ぶことが大切です。
信頼できるOEMメーカーは、海外展開をするうえで強力なパートナーとなります。
中野製薬は、海外企業の商品開発や、国内企業の海外向け商品開発の実績が豊富です。海外進出を検討している企業を積極的にサポートする体制を整えており、はじめての海外展開でも安心して委託できます。
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販売先のニーズやトレンドを理解する
前述のとおり、化粧品のニーズやトレンドは、国や地域によって異なります。OEM商品を海外展開するためには、販売先のニーズやトレンドを的確に理解することが大切です。
日本で人気のある商品や売れ行きがよい商品が、必ずしも売れるとは限りません。逆に、日本ではあまり注目されていない商品が、海外でヒットする可能性もあります。
OEMメーカーのサポートも受けながら、自社でも販売先のニーズやトレンドを調査するよう努めましょう。
テストマーケティングを行う
国内向けにOEMで生産した商品を展開する場合、海外で売れるかどうか不安であれば、テストマーケティングを行うのが効果的です。
テストマーケティングとは、限られた場所で試験的に販売し、市場のニーズを確認したり、広告・販売戦略を見直したりすることを指します。
海外展開の際は、特に免税店で実施するのがよいかもしれません。免税店は、訪日外国人観光客をターゲットにしています。免税店で試験販売して売れ行きを確認し、外国人観光客からのニーズが高いとわかったうえで海外展開できれば、失敗するリスクを軽減できます。
海外OEMにおける中野製薬の強み
中野製薬は、海外OEMに強みがあります。
中野製薬は、海外企業の商品開発を行ってきた実績もあるため、海外情勢やトレンドなどを熟知しているのが特長です。販売先に合わせて、どのような商品を開発すればよいか原料から提案するほか、海外への販路開拓・拡大に関する悩みも相談できます。はじめての海外OEMでも安心です。
さらに、台湾、カナダ、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、香港、ロシアの8つの国に輸出を行っている実績を活かして、輸出に関する書類の準備や申請、手続きも積極的にサポートします。
化粧品の海外展開ではOEMメーカーを活用しよう
国産化粧品は海外でも評価が高く、ニーズに合った商品を販売できれば、海外展開で成功する可能性が高いです。しかし、海外での化粧品販売は、書類作成や手続きが大変であったり、日本との違いを理解する必要があったりと、自社だけで行うのは容易ではありません。海外向けの化粧品開発の実績が豊富で、海外展開のノウハウを有しているOEMメーカーに委託しましょう。
中野製薬は、創業より60年間、プロフェッショナル向けの頭髪化粧品を開発・販売してきた企業です。美容室とともに歩んできた経験をもとに、トレンドや最新の技術を加えて開発を行うため、最先端の製品開発が可能です。海外展開を検討している方は、ぜひ当社のOEM/ODM事業をご活用ください。