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【ヘアケア製品】開発・生産委託はODM・OEM?プロが教えるそれぞれのメリット・デメリットとは

【ヘアケア製品】開発・生産委託はODM・OEM?プロが教えるそれぞれのメリット・デメリットとは

2021.10.15

化粧品業界ではよく耳にするODM・OEMという言葉。皆さんはその違いを理解していますか?いずれも委託生産方式を指す用語ですが、それぞれ対応範囲が異なります。

こちらでは、ヘアケア製品の開発・生産委託を初めて検討している企業のご担当者さまへ向け、ODM・OEMそれぞれの特長やメリット・デメリットについて解説しています。
この機会に、自社の要望がODM・OEM、どちらに適しているのか今一度確認してみましょう。

ヘアケア製品のODM・OEMメーカーの選び方のポイントについて解説した記事はこちら

OEMについて詳しく知りたい方はこちらの記事「OEMとは?」をご覧ください

【ODM】と【OEM】の違い

「ODM」は、「Original Design Manufacturing(オリジナル・デザイン・マニュファクチャリング)」の略語です。お客様が作りたいヘアケア製品の製品開発・設計・製造まで一貫して請け負うスタイルをいいます。

一方「OEM」とは、「Original Equipment Manufacturing (オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング)」の略語です。OEMでは商品の製造部分のみを請け負います。

つまり、 OEMよりODMのほうが生産において委託する範囲・業務が広く、多岐にわたります。

OEMというワードの方が一般的に広く浸透しているため、初めて生産委託を検討しているご担当者さまの中にはこれらの違いをよく理解されていないケースがあるかもしれません。
ODM対応が可能なメーカーは基本、OEMにも対応しています。しかし、逆の場合は注意が必要です。OEM専業メーカーの場合、商品開発や処方開発といった企画は請け負えない、または得意としていない委託先が少なくありません。

「OEMメーカー」とはなにかを解説した記事はこちら

ヘアケア製品のODMとは

ヘアケア製品 ODMのメリット

ヘアケア製品のODMでは、商品化におけるほぼすべての工程を受託先となるメーカーが担うのが特長です。

【メリット1】商品企画のノウハウ、法律の知識がなくてもオリジナルヘアケア製品を作ることができる

ヘアケア製品の商品化においては専門知識、製造技術、マーケティング力といった幅広い知識・ノウハウが求められます。特に商品開発の核となるコンセプト設計や、製造・販売における関連法規の知識の有無は商品化における重要なポイントといえます。

ODMメーカーへ依頼するメリットは、自社内にこういった専門知識やノウハウがなくても希望する商品を開発・製造できる点にあります。必要かつ重要な知識・ノウハウはODMメーカーの力を借り、自社オリジナルの商品をスピーディーに売り出すことができます。

【メリット2】技術・生産設備がなくてもオリジナルヘアケア製品を作ることができる

ヘアケア製品は商材カテゴリとしては化粧品に含まれるため、製造には「化粧品製造業許可」が、作った化粧品を市場に販売するには「化粧品製造販売業許可」が必要になります。

この化粧品製造業許可・化粧品製造販売業許可を自社で保有していない、そのため製造技術者もおらず生産設備もない、という状態でも、ODMメーカーへ一任することで自社のオリジナルヘアケア製品を作ることができます。

依頼する企業側が明確にすべきことは、「こんなヘアケア製品を作りたい」という要望やターゲット層のイメージ、想定する販売経路など。開発における各種テストから発送などの各種業務までODMメーカーに依頼することができるため、社内スタッフの業務負荷を心配する必要もありません。

このようにODMで商品開発を行うことにより、商品化に関する知識・技術・設備・専門スタッフ等を必要としないため、業界における実績がない企業でもスピーディーかつスムーズに新規参入することができます。
「オリジナルヘアケア製品の開発・製造をワンストップで専門メーカーへ依頼したい」という企業の場合、OEMメーカーではなく、ODMメーカーへ相談・問い合わせるようにしましょう。

ヘアケア製品 ODMのデメリット

ODMで商品化する場合、ほぼすべての工程をODMメーカーへ依頼することになるため、費用が高額になります。

ただし、自社で専門スタッフを雇用するコストや製造工場を保有・維持するコストがかからないため当然ともいえます。

まずは候補となるODMメーカーを数社ピックアップし、希望する商材について相談しながら見積りを取り寄せましょう。そのうえで、希望と条件に合うメーカーを選択することをおすすめします。

ヘアケア製品のODM・OEMメーカーの選び方のポイントについて解説した記事はこちら

化粧品OEMの選び方を完全解説!納品までの基本的な流れや具体的な探し方もご紹介

ヘアケア製品のOEMとは

ヘアケア製品 OEMのメリット

「商品企画や処方開発などは自社で行い、製造部分のみを委託したい」という企業には、OEMスタイルが適しています。

【メリット1】化粧品製造許可がなくても、オリジナルヘアケア剤を作ることができる

化粧品企画会社の中には化粧品製造業許可や化粧品製造販売業許可をもっていないケースも多く、その場合、OEMメーカーへ製造を依頼することで自社のオリジナル商品を製造・販売することができます。
ODM同様、製造にまつわるすべての工程をOEMメーカーへ一任することができるため、製造技術や生産設備などは必要ありません。

【メリット2】ODMより費用が安価

商品企画・コンセプト設計などは自社で行うため、ODMと比べて委託する工程が少ない分、費用を抑えることができます。

ヘアケア製品 OEMのデメリット

先にも述べたとおり、OEMでは製造より以前の工程は自社ですべて行うことになります。
企画・開発の専任スタッフがいる企業は問題ありませんが、そうでない場合はそのパートのみを専門業者に依頼するか、ODMメーカーに全工程を委託する必要があります。

中野製薬オリジナル「ナカノ式ODM」が選ばれる理由

弊社では、独自の開発・生産受託スタイル「ナカノ式ODM」を展開、いわゆるODM・OEMスタイルにとどまらないきめ細やかなサポートが評価されています。

「カラー用ヘアケア」「機能性ヘアケア」「メディカルヘアケア」についての資料ダウンロードはこちらから

“お客様ファースト”に徹したオーダーメイド・カスタマイズ開発

60年にわたり理美容室のプロが納得する品質のヘアケア製品を数多く開発してきた弊社独自のノウハウを生かし、法人メーカーさまから寄せられる多彩なODM・OEMに関する要望に対して柔軟にお応えしています。

特にこだわっているのが、徹底した“お客様ファースト”の姿勢。
ヘアケア製品のODM開発でよくあるのが、自社にある処方をベースに添加成分や香りなどを変更するパターンです。もちろん、このようなミニマムな開発スタイルにも対応できますが、弊社で最も多いODMのスタイルは自社の処方ありきではなく、お客様がベンチマークされている商品について成分や香り、効能などさまざまな角度から確認し、求められる品質と性能を実現するための処方開発を行います。

また、開発の段階においては社内モニターや各種テスターなどを活用いただき、お客様に納得いただけるまで商品改良を重ねます。

納品したら終わりではない。充実のアフターフォロー体制

通常のODM生産であれば、依頼された商材が出来上がり納品を行えば完了かもしれませんが、弊社では納品後もさまざまな形で販売支援※を行います。※一部、有償のサポートサービスがございます。詳しくはご相談ください。

例えば、企業の営業担当者様や小売店販売員様向けの商品勉強会を弊社開催することも可能です。弊社の営業担当、場合によっては処方開発担当者である研究員が同席のうえ、商品の特長を分かりやすく説明いたします。
また、過去には小売店頭や催事にて美容師が商品化したスタイリング料で来店者をスタイリングするといったデモンストレーションを企画・実施したこともあります。

理美容業界での高い実績と商品知名度

弊社は60年間にわたり、多くの理美容室で使用されているスタイリング料を開発・製造。その品質は『サロンクオリティ』と呼ばれ、業界内でも広く知られています。

この商品知名度による安心感からか、化粧品会社さまや化粧品企画会社さまなど法人メーカーさまより「サロンクオリティのヘアケア製品を一般消費者向けに展開したい」というODM・OEMのご相談・ご依頼が多く寄せられています。

化粧品OEMで考えられる6つの失敗要因やOEMならではのメリット、売れるポイントなどを解説

さいごに

ODM・OEM、それぞれ生産受託スタイルの違いについて説明しました。
自社の望む受託スタイルがどちらかイメージできましたか?

もし迷うようであれば、まずODMが得意なメーカーへご相談することをおすすめします。
ODMで生産受託しているメーカーであれば、ほぼOEMにも対応しているはずです。ただし、その逆は対応が難しいケースがあると覚えておきましょう。

あわせて弊社独自のODMスタイルについてもご紹介しました。詳しいサポート内容や製品開発、製品特徴など詳細は以下リンク先にてご説明しています。ぜひ、ご確認ください。