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お役立ちコラム
【ヘアオイル・ワックス・ジェル OEM】近年の開発ニーズや傾向からODM・OEMメーカー選びのポイントまで解説
2021.10.15
ヘアスタイリング料と一口に言っても、ヘアオイル、ワックス、ジェル、グリース、ミルク、スプレー等、その種類は実に多岐にわたります。
こちらでは、時代とともに進化してきたスタイリング料市場を振り返りながら、中でも代表格ともいえるヘアオイル・ワックス・ジェルのODM・OEM開発における近年のニーズや傾向、さらにメーカー選びの際、押さえておきたいポイントについてご紹介いたします。ヘアスタイリング料のODM・OEM開発についてご検討中の方は、ぜひご一読ください!
「ヘアケア製品のODM・OEMとは?」という方はこちら。それぞれの特長と依頼時の注意すべきポイントをご紹介
OEMについて詳しく知りたい方はこちらの記事「OEMとは?」をご覧ください
ODMとは?OEMとの違いやメリット・デメリット、生産の流れを解説
時代とともに変化する『ヘアスタイリング料市場』
ヘアスタイリング料の流行は、“ヘアスタイルの流行”とともにあります。ヘアスタイリング料は常に流行のヘアスタイルを実現するために進化してきました。
昔は作り込んだヘアスタイルが多く、スタイリングの流行も【髪の毛を固める】【髪の毛を動かす】が二大傾向でした。しかし、現在はヘアスタイルが細分化されたことで、好みの髪型や質感を追求する傾向が高まり、ヘアスタイリング料もより多様化しています。
【ヘアオイル・ワックス・ジェル】ODM・OEM開発の傾向とは
多様なヘアスタイリング料のうち、1990年代後半から人気が続くワックスや2010年代頃より定着化したオイル、ジェルを取り上げながら、剤型の特長とこれらのODM・OEM開発における最近の傾向について簡単にご説明します。
ワックスのODM・OEM
髪に適度なツヤ感を出し、毛先の動きや毛束感を表現するのに最適なワックス。ふんわり感の演出に適したファイバータイプや、指通りよくまとまりを表現するクリームタイプなど、剤型の種類も豊富です。
ワックスのODM・OEM開発における近年のニーズとしては幅広いセット力はもちろん、『うるおい成分の配合』や『ヘアカラーの褪色防止』など、“髪そのものへの配慮”が求められる傾向にあります。また、髪だけでなく髪以外の部位にも使用できるアイテムの投入が活発化するなど、ニーズの多様化・高度化が進んでいるのも特長のひとつです。
ワックスやジェルとは違ったスタイリング剤の開発を検討されている方におすすめの資料はこちら
(クリーム状のワックスやファイバーワックスとの違いや、べたつかず自然なキープ力について紹介しています。)
ヘアオイルのODM・OEM
パサつきやダメージが気になる髪に自然なツヤ感とうるおいを与えるヘアオイル。パーマやカラー、紫外線、ドライヤーなどでダメージを受けた髪を補修・コーティングする機能があります。また、近年は『洗い流さないトリートメント』が“髪のナイトケア”として定着しており、需要が伸びています。
近年のヘアオイルは、『ダメージ補修力』や『成分』が重視されるなど“ヘアケア効果の高い”ものや、ほのかに香るヘアフレグランス機能を兼ね備えたもの、ほどよい動きを与えるものなどが人気を集めています。ODM・OEM開発においても、こういった商品コンセプトを持つヘアオイルのニーズが高まっています。
【事例】エイベックス・エンタテインメント株式会社さまのご依頼によりODM開発したヘアオイル【ルミナス】
の開発秘話はこちら
ジェルのODM・OEM
ハードなホールド力でしっかりと髪をセットできるジェル。高いセット力でつややかな毛束感を演出できるため、オン・オフ問わず使えるスタイリング料として定番化しています。特に2020年はムース・フォームの市場規模を抜くなど、ここ1年でもっとも伸長率が高かった剤型です。
髪を“バリッ”と固めるイメージが強いジェルですが、弊社では粘性や乾く速度を調整することでナチュラルなスタイルにも対応できるジェルのご提案も可能です。
ヘアスタイリング料 開発・製造の流れ
いずれのヘアスタイリング料も、開発・製造の流れは基本的には同じです。
おおよそ以下のフローに集約されます。
OEMは製造・納品のみを請け負うことになりますが、ODM開発の場合は、商品コンセプト・処方開発から製造・納品まですべての工程をメーカーへ一任することになります。
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ヘアスタイリング料ODM・OEMメーカーの選び方
作りたいスタイリング料における実績があるか?
ODM・OEMメーカーを選ぶ際、必ず重視したいのが「検討しているヘアスタイリング料の開発・製造実績が豊富かどうか」ということです。
ヘアスタイリング料のODM・OEMは、メイク用品・スキンケア用品といった各種化粧品とは手法が異なります。化粧品・コスメメーカーの中には「ヘアケア製品は作れるが、得意ではない」というメーカーも少なくありません。まずは相談しようとしているODM・OEMメーカーがヘアスタイリング料の専門メーカーかどうか、さらに作りたい商材の開発実績が豊富かを見極めてください。
商品コンセプトから一緒に考えてくれるメーカーか?
ヘアスタイリング料のODM・OEM開発が初めて、または経験が浅い企業さまの場合、製造のみを請け負うOEMメーカーではなく、商品コンセプトから一緒に考えてくれるODMメーカーへ相談すると良いでしょう。
その際、作りたい商材のイメージをある程度明確にしておけば、これを具現化する原料の選定や適切な処方設計についてはODMメーカーがすべて担ってくれます。プロならではの豊富な開発実績をベースに、市場ニーズやトレンドをふまえた商材提案が期待できます。
海外輸出への対応力はあるか?
「ゆくゆくは海外向けのヘアスタイリング料を手掛けたい」という企業さまも少なくないでしょう。
しかし、日本国内で使用できる原材料でも、海外では禁止されているものもあるほか、開発後の販路開拓も大きな壁となります。海外市場を視野に入れた商品開発や将来的な販路開拓を検討している企業さまは、これに豊富な実績、対応力を持つODMメーカーかどうかを確認のうえ相談するようにしましょう。
弊社の海外輸出に関する実績・詳細はこちら
海外OEMを成功させる!海外展開の方法や注意点、OEMメーカーの選び方を解説
さいごに
ヘアスタイリング料の代表格、ヘアオイル・ワックス・ジェルを例にとり、それぞれの特長やODM・OEM開発における最近のニーズや傾向についてご紹介しました。
ヘアスタイリング料のODM・OEMメーカーを選ぶ際に必ず確認したいポイントは、「豊富な開発実績があるか」「商品コンセプトから一緒に考えてくれるメーカーか(=ODMメーカー)」です。また、ゆくゆくは海外進出を検討している場合、この対応力や実績についても押さえておく必要があります。
ODM・OEMメーカー選びは、開発したいヘアスタイリング料を形にするための重要な要素です。各社の専門領域や開発実績について、まずはしっかりと確認することをおすすめいたします。