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オリジナルの化粧品を作りたい!ブランドの立ち上げ方やポイントを解説

オリジナルの化粧品を作りたい!ブランドの立ち上げ方やポイントを解説

2023.09.27

オリジナルの化粧品を作りたいと思ったら、OEMを活用するのがおすすめです。製造設備や製造技術がない場合でも、化粧品分野に参入する事が可能です。今回は、オリジナルの化粧品を作りたい方に向けて、ブランドの立ち上げ方や成功のポイント、OEMを活用する方法などを解説します。

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目次
化粧品・OEM化粧品の市場動向
オリジナルの化粧品を作る方法
 自社で製造する
 OEMメーカーに製造過程を委託する
化粧品ブランドを立ち上げる5ステップ
 1.ブランドコンセプトの策定
 2.化粧品の企画
 3.化粧品の開発
 4.販売体制の構築
 5.宣伝・集客
化粧品分野に新規参入する3つのメリット
 1.生活必需品であるため安定した売り上げを確保できる
 2.リピート購入が期待できる
 3.新商品や新ブランドにも注目が集まりやすい
化粧品分野に新規参入する際の3つの注意点
 1.競合が多く差別化が必要
 2.一過性のブームで終わらないようにする
 3.自社で製造・販売するのはハードルが高い
OEMメーカーに委託してオリジナル化粧品を作る流れ
化粧品作りで失敗しないための2つのポイント
 1.オリジナルにこだわりすぎない
 2.信頼できるOEMメーカーに委託する
オリジナルの化粧品を作りたいならOEMメーカーの活用が効果的

化粧品・OEM化粧品の市場動向

オリジナル化粧品を作りたいと思ったら、まずは市場動向を理解しましょう。
矢野経済研究所の調査によると、化粧品・OEM化粧品の市場動向は以下のとおりです。

化粧品市場2021年度:2,290,000 2022年度:2,355,000(予測)
理美容向け業務用化粧品市場2022年度:158,300 2023年度:158,400(予測)
化粧品受託製造市場2022年度:331,600 2023年度:344,500(予測)
※単位は百万円

新型コロナウイルスの影響で一時落ち込んでいたものの、影響緩和やインバウンド需要の復活などによって、復活しているのがポイントです。

このように、化粧品分野での起業には、ビジネスチャンスがあると考えられます。

参考:矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査を実施(2022年)」
参考:矢野経済研究所「理美容向け業務用化粧品市場に関する調査を実施(2023年)」
参考:矢野経済研究所「化粧品受託製造市場に関する調査を実施(2023年)」

オリジナルの化粧品を作る方法

自社でオリジナルの化粧品を作る方法は、大きく以下の2つです。

ここでは、それぞれの方法について解説します

自社で製造する

1つ目は、化粧品の製造から販売まで、一貫して自社で行う方法です。化粧品を製造できる設備がすでに整っている場合や、すべてのプロセスを自社で完結させたい、という場合に適しています。

しかし、自社で化粧品を製造・販売するためには、「化粧品製造業許可」と「化粧品製造販売業許可」を得る必要があります。また、化粧品を製造する設備を一から整える場合は多額の設備投資も必要になるため、ハードルが高い点には注意しましょう。

OEMメーカーに製造過程を委託する

2つ目は、OEMメーカーに製造過程を委託する方法です。自社で製造設備を持っていない場合でも、オリジナル化粧品を作ることができます。

OEMメーカーに委託する場合、さらに以下の2つのパターンに分けられます。

前者の場合、自社で製造設備を持つ必要はありませんが、製造販売業の許可を取得しなければなりません。

一方、後者の場合は、自社で製造販売業の許可を得る必要がないため、特にハードルが低い方法といえます。

OEMメーカーとは?OEMの意味や発注の注意点を解説
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化粧品ブランドを立ち上げる5ステップ

ここでは、化粧品ブランドを立ち上げる方法を、以下の5つのステップごとに解説します。

  1. ブランドコンセプトの策定
  2. 化粧品の企画
  3. 化粧品の開発
  4. 販売体制の構築
  5. 宣伝・集客

1.ブランドコンセプトの策定

オリジナル化粧品を作る際は、まずはブランドコンセプトを策定しましょう。

ブランドコンセプトは、マーケティング戦略の基礎となる部分です。

以下のような項目について、細かく決めましょう。

2.化粧品の企画

コンセプトが決まったら、化粧品の企画を進めます。コンセプトをもとに、機能や使い勝手、デザインなど、ユーザーの目線に立って考えましょう。自社ならではの魅力を詰め込むことも大切です。

OEMメーカーに委託する場合は、製造過程だけでなく、企画からサポートしてくれる会社もあります。化粧品作りに関する相談に乗ってくれたり、役立つノウハウを共有してくれたりするため、はじめて化粧品を作る方でも安心です。

3.化粧品の開発

企画が終わったら、製造を開始する前に化粧品の開発を行いましょう。試作品を作り、安全性に問題がないか、予算内におさまるか、アイデアがそのまま形になるかなどをチェックします。

開発を進めるうちに、企画段階でわからなかった問題点や課題が明らかになることも少なくありません。

OEMメーカーとも相談しながら、どのように工夫すれば理想どおりの化粧品が仕上がるかを検討しましょう。

4.販売体制の構築

化粧品を作るうえでは、販売体制の構築も欠かせません。

協力会社に卸す、小売店に置いてもらう、訪問販売を行う、ECサイトを立ち上げるなど、ターゲットにリーチできる販路を考えましょう。ECサイトを利用する場合は、顧客情報の管理方法や配送方法、決済手段などを決めることも必要です。

OEMメーカーに委託する場合は、販路の拡大をサポートしてくれることもあります。

5.宣伝・集客

売り上げを立てるためには、宣伝・集客も重要です。いくら良い化粧品に仕上がっても、宣伝や集客がうまくいかなければ、売り上げにはつながりません。

コンセプトやターゲットをもとに、適切な宣伝・集客方法を考えましょう。

化粧品の宣伝・集客方法には、以下のような選択肢があります。

宣伝・集客にはコストがかかるため、コストと効果のバランスを考え、適切な方法を見つけることが大切です。

宣伝の際は、薬機法や広告基準にも注意しましょう。一般化粧品で表現できる効果や効能は、薬機法によって定められており、それ以外の表現はできません。また、誇大広告にならないよう注意しましょう。

化粧品・コスメ広告は薬機法を要チェック!違反表現も紹介している記事はこちら

化粧品分野に新規参入する3つのメリット

化粧品分野での事業展開には多くのメリットがあり、比較的新規参入のメリットが多い分野と言えます。

化粧品分野に新規参入するメリットは、以下のとおりです。

それぞれ見ていきましょう。

1.生活必需品であるため安定した売り上げを確保できる

化粧品は生活必需品であるため、需要が比較的安定しているのがメリットです。

美容や健康に関するニーズは、時代に左右されず安定して存在しています。特に、女性にとって化粧品は「なくてはならないもの」と言っても過言ではないでしょう。さらに、近年ではメンズコスメにも注目が集まっており、今後も化粧品には一定の需要が続くと見込まれます。

2.リピート購入が期待できる

化粧品は消耗品であり、消費したら補充するものであるため、リピート購入が期待できるのもポイントです。多くのリピーターを獲得できれば、集客コストを抑えられ、安定した売り上げ確保にもつながります。

実際、化粧品の口コミサイトでは、「#リピ買い」「#リピなし」といったハッシュタグをつけて、化粧品のレビューを投稿するケースが見られます。気に入った化粧品をリピートするユーザーは多いため、ニーズに合った化粧品を作ることができれば、事業の安定化を図れるでしょう。

3.新商品や新ブランドにも注目が集まりやすい

化粧品分野は、新商品や新ブランドにも注目が集まりやすいというメリットもあります。

よりよい化粧品や自分に合った化粧品を探し続けているユーザーは多いです。新商品や歴史が浅いブランドであっても、コンセプトやデザイン、品質次第では、注目してもらえます。

さらに、SNSを活用することで、さらに新ブランドや新商品の存在を多くのターゲットにアプローチできるでしょう。InstagramやTikTokといったSNSを上手に使って宣伝できれば、高額な広告宣伝費用を投じることなく、化粧品の魅力やブランドコンセプトを伝えられます。

化粧品分野に新規参入する際の3つの注意点

一方、化粧品分野に新規参入する際は、以下のような点に注意が必要です。

ここでは、化粧品分野で成功するために理解しておきたい、3つの注意点について解説します。

1.競合が多く差別化が必要

化粧品分野は比較的参入しやすい分、競合も多いため、成功するためには差別化が欠かせません。

競合との差別化のためには、以下のような施策を講じましょう。

2.一過性のブームで終わらないようにする

新商品として注目が集まっても、一過性のブームで終わってしまう可能性は否定できません。

化粧品自体の需要は安定しているものの、化粧品業界では、常に新しい商品や注目の成分などが次から次へと登場し、トレンドの移り変わりが早いのが特徴です。

化粧品分野では、自社化粧品を一時的なブームで終わらせないための取り組みが求められます。化粧品の品質や安全性の高さにこだわり、サポート体制を充実させて、顧客満足度を高めましょう。

もちろん、トレンドを追うことも大切ですが、あくまでも重要なのは「ターゲットのニーズを叶える化粧品を作ること」であることを認識する必要があります。

3.自社で製造・販売するのはハードルが高い

前述のとおり、化粧品の製造・販売を自社で行うことはハードルが高いです。製造設備を有するためにかなりの初期費用がかかり、許可を取得する必要もあります。

特に、はじめての化粧品作りでは、どのような化粧品を販売すれば売れるか、どのように製造すれば理想の化粧品を作ることができるか、などのノウハウが不足しており、苦労する可能性が高いです。ターゲットのニーズに合わない化粧品を作ってしまい、売れずに在庫を抱えてしまうリスクもあります。

そのため、自社のみで進めるのではなく、OEMメーカーの協力を仰ぐのが効果的です。化粧品作りの実績が豊富で、専門的な知識を有する信頼できるOEMメーカーを選びましょう。

化粧品販売に許可は必要?販売免許やOEM製品について解説している記事はこちら

OEMメーカーに委託してオリジナル化粧品を作る流れ

OEMメーカーに委託してオリジナルの化粧品を作る際の流れは、以下のとおりです。

  1. 打ち合わせ・コンセプト設計
  2. 処方開発
  3. .容器選定・仕様選定
  4. 処方・容器決定・最終見積り
  5. 試験・各種申請
  6. 発注
  7. 製造・納品

理想の化粧品を作るためには、信頼できるOEMメーカーを選び、打ち合わせを重ねることが大切です。

まずは事前の打ち合わせで、化粧品の成分や容器、予算といったニーズを満たすOEMメーカーであるかを確認してください。委託が決まったら、OEMメーカーと綿密に相談しながら、化粧品の具体的な仕様を決めましょう。

化粧品作りで失敗しないための2つのポイント

最後に、化粧品作りで失敗しないために押さえておきたいポイントを2つ紹介します。

  1. オリジナルにこだわりすぎない
  2. 信頼できるOEMメーカーに委託する

1.オリジナルにこだわりすぎない

化粧品作りで成功するためには、オリジナルにこだわりすぎないことが求められます。

もちろん、自社ならではのこだわりは、競合との差別化につながる重要な要素です。しかし、成分や容器・パッケージのデザインなどにこだわりすぎると、化粧品作りの難易度はどんどん高くなってしまいます。予算も跳ね上がってしまい、利益が出ずに終わってしまうリスクも高いです。

化粧品事業を継続できるよう、オリジナルにこだわりすぎず、利益を確保することも重視しましょう。具体的には、既存の成分の中から求める効果が期待できるものを選ぶ、既存の容器を使用する、パッケージを簡略化するなどの調整が大切です。

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2.信頼できるOEMメーカーに委託する

オリジナル化粧品を作りたい場合は、信頼できるOEMメーカーに委託しましょう。

OEMメーカーに委託することで、製造設備や製造に関する専門知識、技術などがなくても、オリジナルの化粧品を作ることができます。

また、企画開発の相談に乗ってくれたり、販路拡大をサポートしてくれたりするOEMメーカーであれば、はじめての化粧品作りでも安心です。OEMメーカーのサポートを受け、化粧品事業を成功させましょう。

信頼できるOEMメーカーを選ぶためには、以下のポイントに着目するのがおすすめです。

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オリジナルの化粧品を作りたいならOEMメーカーの活用が効果的

オリジナルの化粧品を作る方法としては、自社で製造する方法と、OEMメーカーに製造過程を委託する方法の2つがあります。OEMメーカーに委託する場合、自社で製造設備を持たなくても、化粧品作りが可能です。化粧品事業に新規参入する方や、プロのサポートを受けながら化粧品作りを進めたい方には、OEMメーカーの活用が効果的です。
中野製薬は、創業より60年間、プロフェッショナル向け頭髪化粧品を開発・販売してきました。商品開発に関する豊富なノウハウと技術を活かし、お客様が求める化粧品作りを徹底的にサポートします。OEM/ODMを活用して頭髪化粧品領域に参入したい方は、是非中野製薬にご相談ください。