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化粧品OEMは売れない!? 6つの失敗要因と売れる方法を解説
2022.12.20
化粧品OEMは売れないかもしれないと、不安を抱いている方もいるかもしれません。しかし、ポイントをおさえ、信頼できるOEMメーカーを選択することで、失敗は回避できます。今回は化粧品OEMで考えられる失敗要因やOEMならではのメリットのほか、売れるポイントなどを解説します。
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目次
化粧品OEMが売れない!?失敗要因は6つ
1.商品企画や競合調査が不十分で商品を差別化できていない
2.コンセプトやターゲット層のすり合わせができていない
3.パッケージデザインのトレンド感のなさや商品とのミスマッチ
4.目的に合っていないOEMメーカーを選定してしまう
5.サポートが不十分なOEMメーカーを選定してしまう
6.商品を知ってもらうための施策が不十分
化粧品OEMの5つのメリット
1.新規参入しやすい
2.リピート性が高い
3.専門知識や製造設備が不要
4.製造販売業のライセンスを取得する必要がない
5.バルク・容器・化粧箱等を一括して依頼できる
売れる化粧品OEMを作るポイント
1.魅力的な商品企画を立てる
2.OEMメーカーとの協力体制を築く
3.ターゲット層や戦略にあった販売チャネルの選択
化粧品OEMの1番の成功のカギは信頼のおけるメーカー選び!
化粧品OEMを活用して売れる商品を作ろう
化粧品OEMが売れない!?失敗要因は6つ
化粧品市場は新規参入が多いため競争は激しいものの、拡大傾向が続いていることが特徴です。また業界の特性上、ユーザーのニーズを的確に掴んだ商品の開発や、新たなトレンドを発信することができれば、爆発的なヒットが期待できる点も注目されています。
OEMメーカーを活用し化粧品を企画・製造・販売したものの、売り上げが伸び悩む要因としては、次のようなことが考えられるかもしれません。これらの要因を事前に確認しておくことで、売れないと悩む状況を回避できるようにしましょう。
- 商品企画や競合調査が不十分で商品を差別化できていない
- .コンセプトやターゲット層のすり合わせができていない
- パッケージデザインのトレンド感のなさや商品のミスマッチ
- 目的に合っていないOEMメーカーを選定してしまう
- サポートが不十分なOEMメーカーを選定してしまう
- 商品を知ってもらうための施策が不十分
それぞれの内容を解説していきます。
1.商品企画や競合調査が不十分で商品を差別化できていない
すでに市場に出回っている商品との差別化が不十分であった場合、後発の商品がより多くのユーザーの支持を得ることは容易ではないといえるでしょう。似たような商品が並んでいる場合、たとえユーザーのニーズを捉えた機能やデザインを備えていたとしてもていたとしても、実績のないブランドは選ばれない可能性が高いと考えられるからです。
他社商品との差別化が十分にできていないケースでは、競合調査が十分でないことによって、商品企画の段階でつまずいていることが多いといえます。
ただし、必ずしも競合他社の商品と似た要素があってはならないというわけではありません。差別化が難しいことを理由に、諦めてしまうことは早計といえるでしょう。他社商品と類似していても、市場内で優位性の高い強みを発揮できれば、差別化を図ることが可能です。
似ている他社商品やベンチマーク商品を企画段階で化粧品OEMメーカーにも共有し、開発商品に付与したい強みや独自性をともに検討することも一手でしょう。
2.コンセプトやターゲット層のすり合わせができていない
化粧品OEMが売れない背景には、コンセプトやターゲット層のすり合わせができていないこともあるかもしれません。「この商品は誰のどのようなニーズに応えるのか」といった内容に関するすり合わせが不十分であると、OEMメーカーとの間の認識に齟齬が生じる可能性が高いといえます。
OEMメーカーと認識をひとつにすることで、ターゲット層特有の悩みや好まれる機能、香りなどについて、メーカーの知識と経験を活用しながら、齟齬なくスムーズに開発を進めることができます。
3.パッケージデザインのトレンド感のなさや商品とのミスマッチ
トレンド性に欠けている、または商品イメージと合っていないパッケージデザインも、売れ行きに影響する可能性が高いでしょう。
化粧品はデザインが与えるイメージも非常に重要です。配合成分やテクスチャーなどの使用感にこだわった化粧品であっても、購買意欲が掻き立てられないパッケージデザインでは、ユーザーから選ばれにくくなるかもしれません。
たとえば最近の化粧品パッケージは、シンプルなデザインが好まれる傾向にあるようです。シンプルでありながらも、パッケージに採用する素材や化粧箱を開けた際の見た目にこだわっているものが主流といえるでしょう。
またパッケージで採用する色やデザインは、イメージやセンスのみで決めるのではなく、市場調査や競合調査をおこなったうえで、価格帯やターゲット層を考慮することも重要です。そのほか、色についてはその商品やブランドの世界観を感じさせる、ブランドカラーを意識して選ぶことも有効でしょう。
4.目的に合っていないOEMメーカーを選定してしまう
目的に合っていないOEMメーカーを選定してしまうことも、化粧品OEMが売れない要因の1つと考えられます。
一口に化粧品といってもアイテムや剤型は幅広く、OEMメーカーごとに受託生産可能な商品や実績の豊富な処方、保有している製造設備などにも違いがあります。多岐に渡るアイテムや剤型をすべて得意とする企業は、存在しないといえるでしょう。
求める使用感や効果、香りなどを化粧品OEMメーカーと齟齬なく追及するためにも、依頼を決定する前に、OEMメーカーが開発を検討しているアイテムや剤型を得意としているか、実績があるかなどを確認しておきましょう。
そのほかOEMメーカーで実績のある処方をベースに添加成分や香りをアレンジするというミニマムな開発方法にも、比較的短期間で開発できるなど、特にスケジュール優先の場合などにはメリットがあります。
化粧品OEMメーカーの選び方についての詳細は、こちらの記事をご参照ください。
5.サポートが不十分なOEMメーカーを選定してしまう
サポートが不十分なOEMメーカーを選定してしまうことも、化粧品OEMが失敗する原因として考えられます。
化粧品開発の実績や関連法規に対する知識がなくても商品を作れることは、OEMのメリットの1つです。だからこそ、化粧品開発の基礎知識はもちろん、適切な訴求表現や販売名、また業界の動向やトレンドなどの情報を共有してくれるOEMメーカーを選ぶことも重要なポイントです。これらの内容を質問した際の、レスポンスの早さや丁寧さを判断材料にするのもよいでしょう。
また、依頼した商品が完成して納品されたら終わりではなく、その後もさまざまな形で販売支援やアドバイスをおこなってくれるOEMメーカーもあります。OEM商品を作ってはみたものの、なかなか売れないといった状況を防ぐためにも、サポート体制が十分なOEMメーカーを選ぶことをおすすめします。
化粧品・コスメ広告は薬機法を要チェック!違反表現も紹介している記事はこちら
6.商品を知ってもらうための施策が不十分
商品を知ってもらうための施策が不十分であることが、化粧品OEMの失敗を招く可能性も高いといえるでしょう。昨今はさまざまな情報が溢れているため、時代やターゲット層にマッチした、商品価値を届けるための戦略の立案が求められます。
たとえばSNSの利用率が高い世代に向けては、共感を得られるSNS投稿や動画コンテンツの配信が効果的です。商品の構想段階から販売戦略もセットで考えたり、広告やツール作成を主体的に取り組んだりすることが、売り上げに大きな影響を与えることをおさえておきましょう。
またOEMメーカーは販売・プロモーション戦略には関係がないようにも思えますが、さまざまな依頼や相談を受けているので、業界の動向やトレンドについて、施策面でも有益な情報を得られることがあるでしょう。
化粧品OEMの5つのメリット
化粧品OEMは、一般的な売れない要因を把握し事前に対策を講じれば、工場を保有するなどのリスクがなく状況に応じて商品の生産量をコントロールできる、効率の良い方法です。
ここからは、化粧品OEMのメリットとして次の5つをご紹介します。
- 新規参入しやすい
- リピート性が高い
- 専門知識や製造設備が不要
- 製造販売業のライセンスを取得する必要がない
- バルク・容器・化粧箱等を一括して依頼できる
1つずつ確認していきましょう。
1.新規参入しやすい
まず、OEM開発で化粧品を選択するメリットとして、新規参入のしやすさが挙げられます。
ゆえに競争の激しい市場ではありますが、初めて開発する商品が爆発的にヒットするということも十分に考えられる市場です。
化粧品のユーザーは使用感や効果だけでなく、香りやデザインなど、あらゆる角度から自分に合ったものを常に探しており、昨今は特にその傾向が強いといえます。そのため、商品に付与する強みや訴求、見せ方次第では、大手や新規参入も関係なく、ユーザーから選択してもらえる可能性があります。
企業やブランドの知名度がないと売れないというわけではなく、共感できるコンセプトや「自分に合う」と思える効果や使い心地、香りなど、条件が備わっていれば、一度購入してみようと、ユーザーを後押しすることができるでしょう。
2.リピート性が高い
化粧品は誰にとっても生活必需品であり、消耗品でもあります。ユーザーに気に入ってもらうことができれば、リピート購入が十分に望めます。アイテムによってはリピート購入を考慮し、詰め替え用の商品などをラインアップに含めることも可能でしょう。
化粧品OEMメーカーにも商品やブランドの展望を共有し、受託可能な容器の形状や採用可能な加飾技術を事前に確認しておくと、ブランディング戦略の参考にすることもできるでしょう。
3.専門知識や製造設備が不要
化粧品OEMメーカーに製造を委託する際、専門知識や製造設備が不要であることが最大のメリットといえるでしょう。畑違いの業界であっても、あるいははじめて化粧品ビジネスに参入する場合であっても、安心して始めることができます。
化粧品製造に関する専門的な知識や処方開発・製造技術についてはOEMメーカーにおまかせすることができるため、その分研究や開発などにかかるコストや時間を圧縮できるのも利点です。
4.製造販売業のライセンスを取得する必要がない
製造販売業のライセンスを取得する必要がないことも、化粧品OEMの大きなメリットです。前述のとおり、化粧品OEMの魅力は自社工場をはじめとした設備を持たずに商品を製造できる点にあります。
化粧品の販売に対しての許可は不要ですが、製造や販売を自社で一貫しておこなうには、「化粧品製造業許可」と「化粧品製造販売業許可」の2つの許可が必要です。
さらに、化粧品製造業では「責任技術者」を、化粧品製造販売業では「総括製造販売責任者」の設置が求められています。それぞれ「薬剤師であること」や「旧制中学もしくは高校またはこれと同等以上の学校で薬学または化学に関する専門課程を修了した」などの要件があるため、大きなハードルになるのです。
その点、化粧品OEMメーカーに製造を依頼すれば、これらの要件を満たした人材を確保する必要がありません。
化粧品販売に許可は必要?販売免許やOEM製品について解説している記事はこちら
5.バルク・容器・化粧箱等を一括して依頼できる
バルク・容器・化粧箱等を一括して依頼できるのも、OEMの利点の1つです。化粧品を開発する際にはバルクだけではなく、容器や、場合によっては化粧箱なども必要です。しかし、これらをすべて自社で手配するには、時間と労力がかかります。それだけでなく化粧品の中身と容器の相性をテストし、バルクを充填可能かを判断することも必要です。
化粧品OEMでは、バルクだけでなく容器や化粧箱まで一括して依頼できるため、依頼側は容器や化粧箱を手配する手間や時間をかける必要がありません。
売れる化粧品OEMを作るポイント
化粧品OEMの売れないリスクを回避し、売れる商品を作るポイントを以下にまとめます。
- 魅力的な商品企画をを立てる
- OEMメーカーとの協力体制を築く
- ターゲット層や戦略にあった販売チャネルの選択
それぞれの内容を確認していきましょう。
1.魅力的な商品企画を立てる
化粧品OEMを成功させるには、前提として魅力的な商品企画を立案することが求められるでしょう。「誰に」「何を」「どうやって」売るのか、綿密なマーケティングをおこなうために、次のような点について細かく調査・検討します。
- ユーザーのニーズ
- 競合商品
- 市場規模
- 自社の強み
- トレンドの動向
競合商品やトレンドの動向を把握するためには、実際にドラッグストアやバラエティショップ、専門店などに足を運ぶことも有効です。
処方を開発する化粧品OEMメーカーにトレンドの動向を聞いてみたり、ユーザー層を加味した、OEMメーカーからの処方提案を依頼してみたりすることもよいでしょう。
また、化粧品はその品質はもちろん、イメージやトレンド性も重視されるアイテムです。商品企画の段階から検討を重ね、ブランディングの精度を高めていきましょう。
2.OEMメーカーとの協力体制を築く
売れる化粧品OEMを作るために、開発の流れやスケジュール感を把握・すり合わせ、OEMメーカーとの協力体制を築きましょう。
開発フローやスケジュールを左右する要素は、OEMメーカーや開発アイテムだけではなく、どれだけ処方の改良を重ねるかや資材の調達にかかる期間、撮影のためのモデル品を作成するか、どのような届出や申請が必要かなどさまざまです。
依頼ごとに何が優先事項か、どんなことがしたいのか、OEMメーカーと綿密にすり合わせ、円滑に開発を進められるようにしましょう。
参考までに、中野製薬の開発フローの一例を掲載しておきます。
工程 | 備考 |
---|---|
初回打ち合わせ | ・商品やブランドのイメージ、ベンチマーク品、希望ロット数、価格帯、スケジュールなどを確認 ・すり合わせ |
処方検討 | ・処方サンプルを提出(本数の希望を承ります) ・フィードバック改良を繰り返す(回数の制限などはありません) |
資材検討 | ・容器や化粧箱のベンチマーク品があれば中野製薬が類似のものを探しサンプルを提出(中野製薬からのご提案も可能です) ・容器の充填可否を確認 |
容器テスト | ・耐内容物テストの実施・化粧箱や内箱、シュリンク、封印シールなどの各種仕様を検討 ・輸送テストの実施 |
各種申請 | ・行政への届出や申請(中野製薬で対応可能です) |
処方・容器決定/最終見積もり | ・処方および容器の決定・見積書の提出 |
発注・製造・納品 (資材リードタイム等により変動) | ・発注書の受け取り後3〜3.5ヵ月後に製造・納品 |
アフターフォロー | ・納品後のアフターフォロー |
3.ターゲット層や戦略にあった販売チャネルの選択
一口に販売チャネルといっても、購買層や商品の価格帯は、チャネルや販売方法ごとに異なります。なかでも化粧品は、販売チャネルや方法と商品やブランドの結びつきが強いのが特徴です。開発商品のターゲット層はどこでどのように化粧品を購入するのか、よく検討してチャネルを選択しましょう。
主に百貨店などで行われる、ビューティーカウンセラーや登録販売者がユーザーとコミュニケーションをとりながら購買へつなげる販売方法を「カウンセリング販売」というのに対し、一般的な、ユーザー自身が商品を手に取り会計まで済ませる方法を「セルフ販売」といいます。
また、一般的にドラッグストアやGMSではディスカウント価格で、CVSやバラエティショップでは定価で販売されることが多いです。そのため、「まずは定価で販売するためにバラエティショップで」「とにかく多くの人にリーチしたい商品だからドラッグストアで」「地方の購買層にはECを通じて」など、販売戦略にあわせたチャネル選択が重要でしょう。
化粧品OEMの1番の成功のカギは信頼のおけるメーカー選び!
化粧品OEMの1番の成功のカギは、メーカー選びにあります。ぜひ、商品企画から綿密なすり合わせができ、アフターフォローまで万全の、目的にあったOEMメーカーを選びましょう。
永年に渡り理美容業界にプロフェッショナル向け頭髪化粧品を提供してきた中野製薬は、技術力に定評があるだけでなく、納品後のアフターフォローも充実しています。
また、ナカノ式OEM/ODMの最大のメリットは、柔軟に処方の設計・改良ができる点です。ベンチマーク商品の性能やアイテムに付与したい機能やイメージなどのご要望を詳細に打ち合わせさせていただきながら求める処方作り上げる技術とノウハウを持ち合わせています。
もちろん、ここまでお伝えしたOEMの失敗を招く要因やリスクも、中野製薬を選んでいただければ回避できるため、安心してOEM製造に乗り出せるでしょう。
ODMとは?OEMとの違いやメリット・デメリット、生産の流れを解説
化粧品OEMを活用して売れる商品を作ろう
化粧品業界に新規参入する場合は、自社で工場などの製造設備を持つ必要のない、OEM製造を選択するのがおすすめです。化粧品はトレンド性も重視されるアイテムであるため、OEMによって企画から上市までのリードタイムの短縮や開発にかかる労力や開発コストの軽減を図れる点がメリットといえるでしょう。
さらに、化粧品業界のなかでもとくに注目されているのがヘアケア製品です。昨今は、スキンケアと同じように、自宅でのヘアケアも重視する方が増加傾向にあります。
これまで60年間ヘアケアの悩みに応えてきた中野製薬は、創業以来、美容室とともに歩んできた経験に、トレンドや最新の技術を加えて開発を行うため、最先端の製品開発が可能です。中野製薬が、培ってきた確かな技術と豊富な知見により、お客様の事業をしっかりとサポートいたします。ぜひ「お問い合わせフォーム」からご相談ください。