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ODMとは?OEMとの違いやメリット・デメリット、生産の流れを解説

ODMとは?OEMとの違いやメリット・デメリット、生産の流れを解説

2023.07.12

ODMとは、委託元がメーカーに商品の開発・生産を委託し、商品を製造する方法を意味する言葉です。商品開発や製造に関するノウハウや技術を保有していなくても、オリジナル商品を作り出せる点がメリットです。本記事ではODMの概要やOEMとの違いなどについて解説します。

目次
ODMとは
OEMとの違い
その他のODMと混同しやすい用語

ODMのメリット
【委託側のメリット】
  開発・生産ノウハウがなくても異業種に参入できる
  販促や販売に集中できる
【受託側のメリット】
  委託された内容に付随して技術力が向上する
ODMのデメリット
【委託側のデメリット】
  自社にノウハウや技術が蓄積されない
  価格や品質をコントロールしにくい
【受託側のデメリット】
  委託側の状況次第でプロジェクトが頓挫する可能性がある
  受託量の影響を受けるため利益が安定しにくい
ODM生産できる業界・商品の事例
 化粧品業界
 アパレル業界
 小売業界
 携帯電話業界
ODMでオリジナル商品を作る流れ
 初回打ち合わせ
 処方開発・デザイン・仕様確認
 試作・容器選定・仕様選定
 仕様決定・概算見積もり
 処方・容器の決定と最終見積もり
 試験・各種申請
 製造・納品
ODM生産を委託するメーカー選定の5つのポイント
 1.開発・生産品質の水準が高いか
 2.作りたい商品の開発・製造実績が豊富にあるか
 3.コンセプト設計から携わってくれるか
 4.海外展開への対応は可能か
 5.長期的に良好な関係性を期待できるか
ODMを活用してオリジナル商品を作ろう

ODMとは?

ODMとは、「Original Design Manufacturing」の略語で、商品の開発・生産を委託して商品を製造する方法を意味する言葉です。通常、委託側は商品企画と販売のみを行います。

ODMを活用すれば、委託側が商品の開発や製造に関するノウハウや技術をまったく持っていなくても、商品の製造・販売が可能です。

OEMとの違い

OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の頭文字を取った言葉で、ODMメーカーが委託を受けて他社ブランドの商品を製造することを意味します。ODMとOEMの違いは、以下のとおりです。

ODM委託側から委託を受け、ODMメーカーが「開発・設計・生産」を行う
OEM委託側から委託を受け、ODMメーカーが「生産」を行う

つまりODMとOEMの違いは、委託側からみると、どの工程から委託するかという点にあります。ODMはOEMよりも一歩踏み込み、生産だけでなく開発設計段階からODMメーカーと協業して進めます。

ただし、最近ではOEMでもOEMメーカーが設計や開発から携わるケースもみられ、両者の線引きは曖昧になりつつあることをおさえておきましょう。

OEMとは?OEM商品を製造する目的やメリット・デメリットをわかりやすく解説
OEMメーカーとは?OEMの意味や発注の注意点を解説
OEMとODMの違いとは?それぞれの意味やメリット・デメリットも解説

その他のODMと混同しやすい用語

ここまでODMとODMの違いをお伝えしてきましたが、ODMと混同しやすい用語としては、他にも以下のような用語があります。

それぞれの用語の意味は下記をご確認ください。

PB・従来は商品の開発や製造を行なわない業態の小売店などが、独自に企画・開発を手がけ展開する「自主企画商品」のこと
・PBを作るために用いられる手法の1つがOEM
OEMはメーカーが製造を別のメーカー(OEM企業)へ委託するのに対し、PBはスーパーやコンビニといった小売業者が商品を企画して製造を担当する会社に依頼し、小売業者のブランド名で売り出す商品のことです。
[関連記事]プライベートブランド(PB)とは?メリット・デメリットや成功させるポイントを紹介
ホワイトラベル・自社ブランド品の製造を専門のメーカーに依頼する製造方法
・OEMとほぼ同じ意味で使われる
[関連記事]ホワイトラベルとは?意味やメリット、適している商品例をご紹介

ODMのメリット

ODMは、委託側・受託側の双方にメリットがある製造方式です。委託側、受託側それぞれのメリットを解説します。

委託側のメリット

ODMを活用して商品の製造を委託するメリットは、主に以下の2点です。

それぞれの内容を解説していきます。

開発・生産ノウハウがなくても異業種に参入できる
ODMは、ノウハウや技術がなくてもオリジナル商品が作ることができるため、異業種参入が可能です。
ODMメーカーに委託することで、効率的に商品開発や生産を行うことが可能です。

■販促や販売に集中できる
ODMを活用することで、開発、設計から生産までをODMメーカーに委託するため、自社はマーケティングや販売などのコア業務にリソースを集中できる点もメリットです。

商品が売れる仕組みの構築には、マーケティングが不可欠です。また、販売力についても、より強化し、高めていくことが望ましいでしょう。

信頼できるODMメーカーに委託することで、開発している商品のマーケティングや販売にリソースを集中させ、ビジネス展開を図ることができるでしょう。

【受託側のメリット】

ODMを受託する側のメリットとしては、以下の内容が挙げられます

■委託された内容に付随して技術力が向上する
受託側は、委託側元から委託された内容に応じて、自社の技術力を向上させることが可能です。
受託側企業は、長年培ってきた技術やノウハウによって利益を得られ、委託側元の意向に沿うための努力が技術力のさらなる向上に結びつきます。

ODMのデメリット

委託側・受託側ともにメリットの多いODMですが、デメリットも存在します。ここからは委託側、受託側の双方の視点に基づいたデメリットを解説します。

【委託側のデメリット】

ODMで商品の製造を委託する主なデメリットは、次の2点です。

各デメリットについて解説していきます。

■自社にノウハウや技術が蓄積されない
委託元は、自社にノウハウや技術を蓄積することが困難です。
そのため、自社はマーケティングや販売の分野の磨き上げに集中することが得策でしょう。

■価格や品質をコントロールしにくい
ODM生産は開発から製造までの工程をODMメーカーに委託するため、価格や品質を完全にはコントロールしにくい点もデメリットといえるでしょう。

販売価格は、ODMメーカーに外注をするため、外注費用が上乗せされることがあります。 しかし、自社で商品を製造する場合、製造設備を保有する必要があります。さらに、設備を稼働させるための人件費などがかかることがほとんどです。そのため、自社製造の場合は外注費用は不要ですが、総合的にみるとODM生産のほうが費用を抑えられるはずです。

また、委託側が自社で品質管理基準を持っている場合、受託側と共有する必要があるでしょう。

受託側のデメリット

ODM受託側のデメリットとして挙げられるのは、以下の2点です。

それぞれ確認していきましょう。

■委託側の状況次第でプロジェクトが頓挫する可能性がある
受託する側であるODMメーカーのデメリットとしては、委託側元の状況や市場動向によっては、開発途中でプロジェクトが頓挫する可能性がある点が挙げられます。
また、良い企画を提案したとしても、委託側元がゴーサインを出さなければ、当然受託側はプロジェクトを進められません。このように自社の 意志だけでプロジェクトを動かせない点にも注意が必要です。

■受託量に影響されるため利益が安定しにくい
受託量に影響されるため利益が安定しにくいことも、受託側におけるデメリットです。前述の項目にもつながる内容ですが、ODMメーカー側は委託側から委託を受ける構造上、委託側の意向の影響を大きく受けます。
委託側の状況や販売計画などによって、受託量や売上が変動するため、安定した利益を得にくい傾向があります。

ODM生産できる業界・商品の事例

ODM生産をより具体的にイメージできるよう、各業界におけるODMの活用事例をご紹介します。自社のODM活用に際して、ぜひ参考にしてください。

化粧品業界

化粧品業界はODM生産が浸透している業界の1つです。

化粧品製造・販売の関連法規の知識がない、あるいは化粧品製造業許可や医薬部外品製造業許可を取得していない企業であっても、市場に参入できることも大きなメリットといえるでしょう。ヘアケア用品を含む化粧品は、製造するには「化粧品製造業許可」が、作った化粧品を市場に販売するには「化粧品製造販売業許可」が必要です。

美しさのポイントとなるヘアケア用品を例に挙げると、うるおいを与えるトリートメントや、退色の少ない界面活性剤を使用したカラー用ヘアケアなども、ODMで開発することが可能です。

中野製薬によるヘアケア用品のODM生産事例は、以下をご参照ください。

ヘアオイル / エイベックス・エンタテイメント株式会社 様
ワックス、スプレー / 株式会社オブ・コスメティックス 様
カラートリートメント、ヘアマスカラなど / 株式会社シュガーレディ化粧品 様

アパレル業界

アパレル業界におけるODMでは、委託を受けたODMメーカーが商品のデザインから設計開発、製造までを代行するケースが多くみられます。委託側は、自社でパタンナーやデザイナーを抱える必要がない点がメリットです。一方、ODMメーカー視点では、委託側のブランドバリューや販売力を活用できる点がメリットといえます。

トレンドの移り変わりが激しいアパレル業界では、生産サイクルを早く回す事が可能なODMの活用事例が少なくありません。

小売業界

多くの小売店はODMメーカーやOEMメーカーに委託し、プライベートブランドの展開を行っています。例えばある小売店では、ODM生産によって大画面の格安4Kテレビを発売しました。

小売店自体にはテレビを製造する技術やノウハウはありませんでしたが、ODMメーカーに委託することで、自社ブランドのテレビの発売が実現したのです。

携帯電話業界

携帯電話業界でも、ガラケーとも呼ばれるスマホの一世代前のフィーチャーフォンなどが、ODMの生産方式によって製造されていました。当時はODMという言葉はなかったものの、携帯電話のキャリアである通信会社が国内携帯電話メーカーにODMを生産を委託し、販売は携帯電話のキャリアが行っていたのです。
各メーカーに設計段階から競わせ、各社が差別化を図るためにさまざまな工夫を行ったことで、携帯電話の商品ラインナップの幅が広がったとされています。

ODMでオリジナル商品を作る流れ

ODMでオリジナル商品を作る流れは、基本的に以下のとおりです。

オリジナル商品を作る流れを具体的に知ることで、ODMメーカーとのやり取りをするにあたって、自社で決めておく項目を把握しやすくなります。ヘアケア商品のODM生産を行う中野製薬の事例をもとに、各工程のポイントを確認していきましょう。

初回打ち合わせ

初回打ち合わせでは、お客様の開発したい新商品やブランドのイメージ、ベンチマーク品、容量などを確認します。そのうえで、ロット数やスケジュールなどをすり合せをします。

処方開発・デザイン・仕様確定

ODMメーカーは委託側からヒアリングした新商品の性能の希望に基づき、サンプル品を調製します。委託側に出来上がったサンプル品をチェックしてもらい、フィードバックのヒアリングを行って必要に応じて商品改良を行います。

中野製薬では、このように何度もお客様とのヒアリングを重ねて商品改良を行うことも珍しくありません。

試作・容器選定・仕様選定

委託側が容器類の調達もODMメーカーに委託している場合、受託側は容器への希望やベンチマーク品もヒアリングし、容器サンプルを用意して提案することが一般的です。

中野製薬では、お客様から容器をご支給いただくことも可能です。その場合は、候補容器のサンプルをいただいて、この段階で充填テストを実施します。

さらに、化粧品箱や輸送ケース、封印シールなどの仕様を選定します。

仕様決定・概算見積もり

商品の仕様を決定し、概算の見積もりを出します。

処方・容器の決定と最終見積もり

処方や容器が決定した後、ODMメーカーは最終の見積もりを出します。

試験・各種申請

最終見積もりが出た後に行うのは、候補に挙がった容器と処方の安定性や耐内容物テストです。また各資材の表示内容について、各種法律や業界基準を確認しながら実施する薬事校正も欠かせません。

製造・納品

資材納期により変動するものの、およその納品のタイミングは、発売元様から発注書が提出されてから、3か月 ~ 3.5か月後 です。

アフターフォロー

商品完成後も、アフターフォローとしてODM商品のPRポイントの提供や、商品勉強会の実施を行い、お客様に寄り添い続けるのが中野製薬の特徴です。商品の使用方法を説明する際、生活者の心に響くポイントをご提供します。

ODM生産を委託するメーカー選定の5つのポイント

ODM生産を委託するメーカー選定のポイントは、以下の5つです。

  1. 開発・生産品質の水準が高いか
  2. 作りたい商品の開発・製造実績が豊富にあるか
  3. コンセプト設計から携わってくれるか
  4. 海外展開への対応は可能か
  5. 長期的に良好な関係性を期待できるか

各ポイントについて、順番に解説していきます。

1.開発・生産品質の水準が高いか

ODMメーカーの選定におけるもっとも重要なポイントは、開発・生産品質の水準です。そのためクオリティの高い商品を作るには、委託を検討するODMメーカーがこれまで生産してきた商品の品質確認を行うのが望ましいです。

候補となるODMメーカーをいくつかピックアップしたら、ウェブサイトを訪れ、そのメーカーの実績や、わかる場合は実際の商品をチェックすることをおすすめします。

2.作りたい商品の開発・製造実績が豊富にあるか

自社が作りたい商品の開発・製造実績が豊富にあるメーカーのほうが、有益な提案をしてくれるでしょう。つまり、自社が作りたい商品の種類から、その商品の製造実績が豊富にあるODMメーカーを選ぶことがポイントです。

過去の実績を確認する際はその企業のウェブサイトを確認するほか、ウェブサイトで把握できない内容については直接問い合わせてみるとよいでしょう。

3.コンセプト設計から携わってくれるか

ODMで商品を製造するのが初めて、もしくは経験の浅い企業であれば、コンセプト設計から携わってくれるODMメーカーを選ぶと安心です。作りたい商品のコンセプトがまだ具体的にできていなくても、ある程度イメージができていれば、イメージを具現化する原料の設定や処方設計はすべて、ODMメーカーが担ってくれるでしょう。

ODMメーカーが持つ豊富な知見と技術力によって、市場のニーズやトレンドを適切に捉えた商材の提案が期待できます。

4.海外展開への対応は可能か

将来的に事業の海外展開も視野に入れている場合は、輸出にも対応できるODMメーカーを選ぶとよいでしょう。海外での販売を行う際は、商品開発や製造以外にも、海外の規制への対応や申請、輸出業務などが求められます。

今すぐに海外進出をする予定はなくても、海外展開を視野に入れたODMメーカー選びをすることで、今後の事業拡大の可能性が広がるでしょう。

海外OEMを成功させる!海外展開の方法や注意点、OEMメーカーの選び方を解説

5.長期的に良好な関係性を期待できるか

長期的に良好な関係性を維持できるかどうかも、ODMメーカー選定の際に考慮したいポイントの1つです。委託側とODMメーカーはお互いに協力して、1つの商品を作ります。そのため意思の疎通がスムーズにできない、信頼できないといった相手だと、良い商品を作り上げるのは困難でしょう。

長期にわたり良好な関係性を保てるODMメーカーかどうか、しっかり見極めることが重要です。

ODMを活用してオリジナル商品を作ろう

冒頭でお伝えしたとおり、ODMとは、委託側がメーカーに商品の開発・生産を委託し、商品を製造する方法を意味する言葉です。委託側が商品の開発や製造に関するノウハウや技術を保有していなくても、オリジナル商品を作り出せることが最大のメリットといえます。

また、開発、設計から生産までをODMメーカーに委託するため、自社はマーケティングや販売などの、コア業務にリソースを集中できる点も利点です。

中野製薬は創業以来、美容室とともに歩んできた経験に、トレンドや最新の技術を加えて開発を行うため、最先端の商品開発が可能です。オリジナルのヘアケア商品の製作を検討しているなら、中野製薬のODM事業の活用をおすすめします。