鮮やかでポップ、他にはないブリーチオンカラーの色づかいでカラフルにへアを彩る浦さんが、新たなカラー剤『アクリルカラー』をプロデュース!多彩な色表現が可能な『キャラデコ』シリーズの、アクセントカラーとしてラインナップ。意外にもカラー剤の開発は初めてだという浦さんに、そのこだわりを聞いた。

浦さやか
うらさやか/1979年9月11日、長崎県生まれ。長崎県美容専門学校卒業。唯一無二の世界観から生まれるデザイン提案で業界内外にファンが多い。著書に「かわいい前髪のつくり方」(小社刊)がある。
浦さやかが今、一番欲しい発色
それがアクリルカラー
浦:一番のこだわりは、アクリル絵の具とかプラスチックのような、クリアでビビッドな発色。塩基性カラーなら多彩な表現ができるけれど、これをアルカリカラーで実現したかったんです。塩基性カラーは頭皮に色がついてしまうので根元から塗るには技術がいるし、コストもかさむ。また、ブリーチ毛に塗ると黄色浮きしやすいから、アルカリカラーで一度ベースをつくったうえで塩基性カラーを乗せる、というプロセスが必要でした。ですが、 『アクリルカラー』ならこれが要らないし、塗布も簡単で時短になります。美容師さん自身も、ぐっと提案しやすくなりますよ。
―この人工的な質感と発色彩度は他にはないですよね。
浦:中途半端なものではなく、振り切ったものじゃないと、と思っていました。特に『アクリル レモン』は大変で、サンプルを何回も出してもらいました。自分が本当に欲しかったものをカタチにしたのが、『アクリルカラー』なんです。

―今回の2スタイルでもその発色が存分に発揮されています。
浦:ビビッドな色味もペールトーンも自由自在。線を楽しむデザインにも、面を見せるデザインにもハマります。

―このような鮮やかな色のニーズは高いですか?
浦:ブリーチオンカラーがポピュラーになってきて、ここ2~3年で特に増えたように感じます。日本人は地毛が黒いから、へアカラーによる振り幅が大きくて、好きなキャラに変身できるんです。攻めたカラーデザインじゃなくても、インナーカラーやナチュラルなスタイルのアクセントに、大人世代ならハイライトのオンカラーに使ったりと、実は使える幅が広い。一見奇抜な色に見えるけれど、色々なデザインに使えると思いますね。

―おすすめの使い方は?
浦:単品使いなら、今回のショートスタイルのようにビビッドな発色が楽しめます。もう一方のボブスタイルのように、クリアを混ぜて淡い色にするのもおすすめ。アルカリカラーなので、ペールカラーでも色が髪の奥まで入り込んで、褪色もキレイです。くすませたいときはキャラデコの『ダル(D/m)』を混ぜます。ミックスしやすいのもアルカリカラーのポイント。ベースの髪が黄色いときは、ピンクにパープルを混ぜて調節したりとアクリルカラー同士のミックスもよくします。ブリーチは別日にやった方がカラーの定着がしやすいのでおすすめですね。
―特におすすめの色は?
浦:どれも良いけれど、特にブルーは人気殺到です。発色の良さが抜群で、ブリーチ毛でなくてもしっかり色が出ます。アクリル絵の具で絵を描くように、『アクリルカラー』でヘアカラーをもっと楽しみましょう!
Style Recipe
(BOB 6月号(髪書房刊)掲載)
Style: 1
線の動きを楽しむビビッドな
ミックスカラー
直線と曲線が混在し、アシンメトリーでデザインの効いたカットをより引き立てるビビッドなミックスカラー。ブルーとグリーンをメインカラーに据え、暖色をアクセントに使用。細かい毛束ごとの色の変化で、髪の動きを楽しむ。



刈り上げ上1cmと根元を外して2ブリーチし、15レベルに。下から2スライス分レモン、続いて1パネルずつブルーと、レモンを混ぜて黄味に傾けたグリーンを入れた。ピンクとパープルを頭の形に沿ってパネルを取って交互に塗布。つむじ近くの髪は落ちる位置を考えながらつまんでブルーを塗布した。
Recipe
ブリーチ
1剤/
キャラデコ トーナー R ブリーチパウダー EX
2剤/
キャラデコ オキサイド 06(過酸化水素6%)
※1剤と2剤の割合=1:3
キャラデコ クイックプレックスを前処理剤として使用
カラー部分
1剤/
- ①A lemon / a(アクリル レモン):CLEAR-t=1:1
- ②A blue / a(アクリル ブルー)
- ③A green / a(アクリル グリーン):
A lemon / a(アクリル レモン)=10:1 - ④A pink / a(アクリル ピンク)
- ⑤A purple / a(アクリル パープル)
2剤/
キャラデコ オキサイド 02(過酸化水素水 2%)
※1剤と2剤の割合=1:2
Style: 2
面の美しさを見せるペールな
ブロックカラー
カットベースはワイドバングのワンレンボブ。ブロックごとに色をきっちり分けて、カットラインの美しさを際立たせ、まるでプラスチックのおもちゃのような人工的な質感を演出した。ペールトーンで全頭カラーをやわらかい印象に。



全頭を2ブリーチして15レベルに。バング、こめかみから耳後ろ、バックにブロッキングし、レシピ通りに塗布。比較的発色の強いブルーはクリアの割合を多く、淡い発色になりやすいパープルはクリアの割合を少なくした。
Recipe
ブリーチ
1剤/
キャラデコ トーナー R ブリーチパウダー EX
2剤/
キャラデコ オキサイド 06(過酸化水素6%)
※1剤と2剤の割合=1:3
キャラデコ クイックプレックスを前処理剤として使用
カラー部分
1剤/
- ①A purple / a(アクリル パープル):CLEAR-t=1:5
- ②A blue / a(アクリル ブルー):CLEAR-t=1:20
- ③A pink / a(アクリル ピンク):CLEAR-t=1:10
- ④A green / a(アクリル グリーン):CLEAR-t=1:10
2剤/
キャラデコ オキサイド 02(過酸化水素水2%)
※1剤と2剤の割合=1:2
[ご注意]
- ※ヘアカラー(医薬部外品)は、「使用上の注意」をよく読んで正しくお使いください。
- ※今までにヘアカラーでかぶれたことのある方には絶対にご使用にならないでください。
- ※ご使用の前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行ってください。